web広告業界はコロナ禍でも成長し続けている注目度の高い業種です。
この記事では、web広告業界を目指している方・成長中の業界で働きたい方向けに、業界の動向や会社ランキングなどを詳しく解説しています。
新卒でweb広告業界に就職した自分が学生時代にやった方がいいと思ったことも紹介しているので、就活中なら最後まで要チェックですよ。
web広告業界の動向
凄まじい成長ぶりを見せるweb広告業界の近況を詳しく見ていきましょう。
インターネットの広告費がテレビを抜いた
2019年、それまで最大の広告規模を誇っていたテレビメディア広告費をインターネット広告費が上回りました。
そしてさらに成長した2020年のインターネット広告費は、なんと2兆2,290億円!
現在インターネット広告費は全体の30%以上を占め、今も前年比100%超で伸び続けています。
5Gにより、動画広告市場が発展
2020年は動画広告市場が前年比120%以上・3,862億円と大きく発展しました。
これは5Gでさらに高速通信が可能になったためです。
動画広告は訴求効果が高いのですが、ネット通信の影響で再生に時間がかかったり途中でフリーズしたりするなどの課題がありました。
5Gの普及でこうした課題が解決されると、2021年の動画広告費は4,200億円を突破するのではと言われています。
web広告の種類
インターネットの発展でweb広告の種類もどんどん増えています。
ここでは代表的な4つを取り上げました。
リスティング広告
リスティング広告は「検索連動型」と呼ばれる広告で、Googleなどの検索ページ上下に表示されます。
検索ワードに関連したものが表示されるので、興味のある人がクリックしやすいです。
ディスプレイ広告
webサイトやアプリ上で表示される画像・動画広告はディスプレイ広告と呼ばれます。
年齢・性別・閲覧履歴をもとに広告を出せるのが特徴です。
SNS広告
SNS広告は、Twitter・Instagram・FacebookなどのSNSで配信されている広告です。
SNSでは登録されている個人情報やリアクションのデータが取れるので、高確率で刺さるユーザー層に訴求できます。
動画広告
動画広告は多くの情報をまとめてわかりやすく伝えられます。
広告のアクションに繋がりやすいのに加え、インパクトのあるものにすれば関心がないユーザーの興味も惹けるのがメリットです。
主なweb広告代理店の種類
web広告会社には、主に代理店・制作会社・広告媒体社の3つがあります。
ここでは有名企業が多い代理店について見てみましょう。
総合代理店
総合代理店はテレビ・新聞・インターネットなどあらゆる広告媒体を扱っているので、媒体を選びたい・複数の媒体で広告を出したい場合に依頼されます。
主に広告主・広告媒体社・制作会社の間に立って、各社の調整などを行うのがメイン業務です。
電通・博報堂・ADKといった大企業が有名ですね。
専門代理店
専門代理店は、特定の広告媒体を持っているのが特徴です。
総合代理店が媒体社から枠を買い取るのに対して、専門代理店は持っている広告枠を広告主に販売するシステムとなっています。
専門性が高いので、特定の媒体なら総合代理店でも難しいような広告が可能です。
代表企業としては、サイバーエージェント・デジタルHD・オリコムが挙げられます。
ハウスエージェンシー
ハウスエージェンシーは、特定企業の広告だけ制作する会社です。
親会社の広告を制作する子会社という形態が多く、鉄道会社などでよく見られます。
ハウスエージェンシーがあると広告制作を自社で行えるので、総合代理店への手数料が削減できるのです。
代表的な企業は、JR東日本企画・東急エージェンシーなどがあります。
web広告代理店売り上げランキング
次にweb広告代理店の売り上げランキングを見てみましょう。
会社名 | 売上(億) | |
---|---|---|
1位 | サイバーエージェント | 2,481 |
2位 | デジタルHD(旧オプトHD) | 833 |
3位 | GMOアドパートナーズ | 345 |
4位 | ファンコミュニケーションズ | 342 |
5位 | アドウェイズ | 330 |
6位 | インタースペース | 276 |
サイバーエージェントが2位と3倍差という圧倒的な売り上げを記録していますね。
2位のデジタルHDと3位でも2倍以上の差があるので、サイバーエージェントとデジタルHDのワンツーは不動のようです。
web広告代理店の主な仕事
web広告代理店の仕事は大きく分けて「営業」「制作」の2つです。
それぞれの仕事内容を詳しく見ていきましょう。
営業
営業は、自社が持つ広告枠を会社や団体などにプレゼンして購入してもらう仕事です。
広告導入が決まると顧客・広告制作会社との調整をメインに行い、リリース後はより高い広告効果を目指して広告方法の見直しなどを行います。
web広告は数字でしっかり結果がわかる分、データ分析などの業務が多いのも特徴ですね。
制作(クリエイティブ)
制作では、広告主・営業からの依頼を受けて広告の企画制作を行います。
ここに関わってくるのは
- 商品コピーを作るコピーライター
- 広告デザインを担当するグラフィックデザイナー、アートディレクター
- 企画制作の全体を統括するクリエイティブディレクター
といったクリエイティブな職種の人たちです。
web広告に向いている人
数字に強い・好奇心旺盛・向上心がある、といった人はweb広告業界に向いています。
web広告は、常に数字と向き合って、常に「新しいこと」を獲得する姿勢が求められる仕事です。
この3つの特徴に当てはまるなら、web広告業界でも楽しく仕事ができるはずですよ。
web広告業界で働く自分が向いている人の特徴をまとめた記事もあるので、ぜひチェックしてみてください。 続きを見る
webマーケティングに向いている人、向いていない人の特徴を解説
新卒でweb広告業界で働きたい人がするべきこと
次に、新卒でweb広告業界に入りたいならしたほうがいいこと3つを紹介します。
長期インターン
web広告業界で働きたいなら、気になる企業の長期インターンに参加しましょう。
自分は長期インターンでwebサイト運営を担当していましたが、記事の企画・制作から外注ライターの管理まで任されていました。
こうした経験があると、面接でもいいアピールになりますよ。
OBOG訪問
OBOG訪問で実際に働いている人と話すと、業界・企業研究だけではわからなかった仕事の実情がわかります。
働くイメージもはっきり持てるようになりますよ。
大学の就職課やキャリアセンターに行けば、web広告業界で働いているOB・OG探しやアポ取りができます。
先輩に相談
すでにweb広告の代理店などに就職している先輩がいれば、仕事の様子や雰囲気をざっくばらんに聞いてみましょう。
面識がある先輩なら、OBOG訪問でも聞けなかったより突っ込んだ情報が聞けるかもしれませんよ。
web広告業界に転職したい人がするべきこと
最後にweb広告業界へ転職したい人がするべきこと2つを紹介します。
転職エージェントに登録
web広告業界に転職したいと思ったら、まずは転職エージェントに登録しましょう。
この記事ではweb広告業界に強いところを7つ紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
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webマーケティングスクールに通う
web広告関連の知識や経験を積みたい方は、スクールに通うのもおすすめです。
どれを選ぶか迷っているなら、この記事でスクールごとの特徴をざっくり理解してみましょう。
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web広告業界で働くなら、深い業界理解が大切!
web広告業界は広告制作だけでなく、さまざまな会社と業務が関わって成り立っています。
業務によって適性も全然違ってくるので、仕事への深い理解が大切です。
web広告業界で働きたいなら、まずはこの記事で挙げた「やるべきこと」にしたがって行動を始めてみましょう!